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研究紹介

研究方針

 私たちの研究室は『タンパク質工学研究室』といいますが、私たちは新しいものを創造する「タンパク質工学」だけでなく、タンパク質の機能を理解する「タンパク質科学」も同じぐらい重要視して研究を行っています。研究対象は、薬のターゲットとなる受容体や、医薬品として大きなシェアを占めるようになった抗体が中心となっています。分子生物学や生物物理学の様々な手法を駆使して、それら重要なタンパク質の機能を分子・原子レベルで明らかにし、人類の健康に貢献できる有用なタンパク質分子を創造することを目標としています。

研究紹介

タンパク質工学の重要性

 タンパク質工学は”有用なタンパク質を創る”だけのものではありません。例えば不安定なタンパク質の立体構造を解析しようとする場合、「解析しやすいようにタンパク質に改変を加えて安定化する」といったことにもタンパク質工学は役立っています。私たちは出芽酵母(S. cerevisiae)を利用して、安定な膜タンパク質を迅速に作製し、スクリーニングするシステムを開発しました(右図)。これ以外にも、タンパク質を大量調製するための様々な技術開発を行っています。

Scerevisiae_screening.jpg

膜受容体の構造・機能解析

 現在市販されている、または開発中の薬の50%以上が膜タンパク質を標的としていると言われています。特にヒトの膜タンパク質は不安定で調製が困難ですが、タンパク質工学を含めた様々な技術を駆使して、これら膜タンパク質の構造・機能解析を目指しています。

HRH1_doxepin_1.jpg

抗体の分子認識

 私たちは『リウマトイド因子(RF)』に着目して、その分子認識メカニズムについて研究を行っています。RFは自己のIgGのFc領域を認識する自己抗体です。

リウマトイド因子.jpg
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